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58話 頑張ったノアへのご褒美冒険

作者: みみっく
last update 最終更新日: 2025-11-18 06:00:23

「ちょっと夜の冒険にね」

 そらは少しわくわくした表情で答えた。

「町じゃなかったら、わたしも一緒に行きたいの」

 ノアが瞳を輝かせながら、そらに駆け寄る。

「暗いのは、大丈夫なの?」

 そらが優しく尋ねると、ノアは迷うことなく、力強く答えた。

「そらが一緒だから、大丈夫なの」

「そっかぁ……分かったよ。じゃあ、これに着替えてくれるかな」

 そらはノアの純粋な信頼を受け止め、頬を緩ませた。

 (ノアは、いつも留守番だけじゃ……可哀そうだし。森にも入ったこともないだろうし……それに、ノアは真面目に魔法の銃の練習をしてるの見てるし)

 彼はノアへの配慮と、日頃の努力への報いとして、一緒に冒険に行くことを決めた。

 そらは、可愛らしいパジャマ姿に着替えていたノアに冒険用の服を渡した。冒険用の服と言っても、動きやすい素材の女の子用の服で、多少ヒラヒラを抑えつつ、急所だけを保護するように革の防具が少しだけついているだけだ。

(防具なんてなくても、俺がバリアや結界で守るから安全だけど……せっかくの冒険だし、雰囲気は大事だよね)

 ノアは受け取ると、目をキラキラさせながら、その場でさっと着替え始めた。

 そらは心の中で軽く笑ってしまう。俺が作った部屋の意味は一体……とか思いつつも、そらはノアの着替えの手伝いをすることにした。

 ノアは一人で一生懸命、革の小さな防具が付いた慣れない服を着ようとするが、服の構造が複雑なのと、焦りからか腕を通すべき場所に足を入れてしまったりと、小さな体で苦戦してしまう。

「んぅ……ここ、通らないの……ひゃっ。これ、むずかしいの……」

 焦って体をくねらせるノアの姿は可愛らしく、そらの視線は自然と集中する。ノアはそらと冒険に行きたい一心で、健気に頑張って着替える。

「そらと、早く行

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